チョコレート嚢腫(MMさん)2017.9

@入室の動機

20171月下旬、年に一度定期検診を受けている婦人科クリニックで、数年前から経過観察中であった子宮筋腫のほかに、新たに左卵巣に直径27ミリのチョコレート嚢腫ができたことを医師から指摘された。「癌化するのは100人中5人くらいだから経過観察で大丈夫」と言われたが、学校だったら一クラスに23人いる確立。結構多いではないかと心配になってきた。手術で早々にとってしまおうと思い、相談すると勧められたので、ネットで調べてみたところ、その想像以上の大変さが分かり、「命にかかわるかまだわからない病状なのに、こんなことをしてまで手術を受けたくない。しかし、このまま放置しておくのも嫌だな」と強く感じた。

そんな2月上旬のある日、ふらりと入った駅前の書店の店頭に平積みになっていた

先生の新刊本『食べ物を変えると、からだも運命も変わります。』と出会う。

帯の「横浜に奇跡のような料理教室があります。」

の言葉にひかれ、立ち読みすること数分間。熱いメッセージと具体的な体験談に引き込まれ
、購入して帰宅。帰宅中の電車

や家事の合間に読み、2日間で読破した。特に「天与の分限」の考え方にはっとさせられる。ホームページを拝見し、ちょうど4月からの基礎科の生徒募集をしていることを知る。どうやら家からも通える距離!これは何かのご縁と感じてすぐにメールで問い合わせ、先生からお返事をいただいたことに感動して、すぐに入会の手続きをした。

 

A玄米との出会いや背景

昭和40年代に、祖父が体を壊し、祖母が作る玄米菜食で健康になった経験から、我が家にも圧力釜が贈られ、子供のころから週に数回は玄米食だった。玄米には必ず小豆を入れて圧力釜で柔らかめに炊かれていた。しかしまだ玄米そのものが珍しく、「お弁当が玄米ではかわいそう」と信じる私の母により、常に並行して白米も炊いていた。

祖父は1996年に97歳で、祖母は2003年に98歳で老衰で亡くなった。彼らは、60歳代後半から自分で調理ができなくなる90歳過ぎまで、2530年ほどほぼ完全な玄米菜食を続けていた。(小さな魚は食べていたが、肉や添加物は食べていなかった。)祖母は茶道の教師で和菓子は家に沢山あったが、それでも夫婦で90代後半まで認知症にもならずに元気だったのは、玄米のおかげだったのではないかと今になって思われる。

一方で、私の母系の祖先は代々甘いものや洋食が大好き。お菓子作りも大好きで、焼き立てのケーキやクッキーの思い出も多い。しかし、母方の祖母は65歳で脳疾患で突然死。母は、67歳で心臓病で突然死。叔母は70歳ですい臓がんで一昨年ほんの数か月で帰らぬ人となった。母は一時的には玄米食にしたものの並行して好きなものを食べ、徹底していなかったため、やはり長年の食事が原因ではないかと私は思っている。これらを反面教師として、糖分過多の食習慣は私の代で断たなければという思いである。

私は結婚してから、夫や子供が白米派だったため基本は白米にしていたが、2か月に一度くらい2キロの玄米を買って炊いて冷凍しては自分だけ食べていた。

そのため、今回マクロビオティクスを始めようという時に、玄米そのものには私自身まったく抵抗はなく、なぜ、今まで「マクロビオティクス」に気づかなかったのだろうという感じだった。

 

B摂食障害と異常な食行動

一方で、中高生のころから、急に一人でいる時に甘いものが食べたくなり、袋菓子やクッキーを家で一人で食べ始めるとやめられなくなるということが起こるようになった。発作的に食べて、そこに食べるお菓子等がなくなるまで食べてしまうと我に返り、精神的に落ち込むことの繰り返し。自分に自信がなくなった。太ることは恐ろしいし、また、食べてしまったことは恥であり、それを隠すため、表(友人や家族の前)では常にダイエット(自己流の糖質除去ダイエット)をしていた。

結婚後、1995年から7年半のアメリカ生活で我が家の食の欧米化(肉・フルーツ・乳製品が美味しく安かった)やお菓子作り(おいしいお菓子屋さんが少ない・甘すぎる・家でのもてなしが多い)が進展した。太りたくないため、常にダイエットしていた。

2003年に帰国し、帰国直後に第3子を出産した。子育て中は特に昼間集中できず知らず知らず夜型になり、睡眠時間が平日は5時間以下が続いていた。そして昼間の眠気を解消するために、カフェインが必要と、濃いコーヒーや緑茶を1日に510杯くらい摂取していた。

その間4年前から仕事を始め、デスクワークに集中するためにコーヒーとチョコレートが必要になってきた。また、ストレス解消としてのお菓子作りも続いていた。

お菓子を作れば、当然食べる。食べれば太る。特に私は顔がむくむ。それが嫌で、ダイエット。すごく沢山の量の野菜と

タンパク質ばかり食べるので、なんとなく気分が落ち着かず、どんなにたべても満腹感が出ない。集中力を高めるために

チョコやコーヒーで頑張る。その繰り返し。これは今年の春まで断続的にずっと続いていた。「私は隠れ摂食障害かも」

「異常に食べたり、ダイエットし続けたり、変だよね」とずっと思いつつ、病院に行くほどの支障もないため、誰にも言えずに長年ひそかに悩んでいた。

 

Cマクロ開始以前の食事の例など

朝:

@生野菜サラダまたはキャベツ・きのこ・ブロッコリー等の温野菜を大きな器に一杯。

Aオレンジ・りんご・梨などのフルーツを半分〜1個。

Bヨーグルトにはちみつやバナナ・キウイを入れたものを1杯。

C小麦胚芽のパンにとろけるチーズをたっぷりのせたピザトースト。

あるいは、果肉入り甘みを控えたジャムをのせたトースト。

あるいは、雑穀入りの玄米グラノラ系シリアル+ 牛乳を大きなボール一杯。

D週に2.3回は、ハムととろけるチーズを入れたオムレツ。

E温めた牛乳をたっぷり入れたカフェオレを23杯。

※以上を家事・お弁当作りの合間〜家族の出かけた後にかけて1時間〜1時間半くらいかけて食べていた。

昼:生野菜のサラダをボールに一杯。晩のおかずの残り。

 

夜:

@具だくさんの味噌汁または、ミネストローネスープやかぼちゃ・ジャガイモなどのポタージュスープ

A生野菜サラダや浅漬け

B青菜のお浸しや緑黄色野菜のスープ煮

Cひじき・切り干し大根・煮豆などの副菜、

D焼き魚・煮魚・豚肉生姜焼き・ハンバーグ・鶏の照り焼き・ぎょうざなどのおかず、

Eデザート、

F緑茶かコーヒー

※基本的にご飯は食べなかった。

 

間食:午前中から夕方にかけてたびたび

(週に23回)お菓子作り。それの試食など。手作りのスイーツ例(ティラミス・焼き菓子・抹茶プリン・にんじんゼリー・ココナッツプリン・フレンチトースト・パンプキンパイ・アップルパイ・スイートポテト・パンケーキなど)

(ヘルシー系)アーモンド、ドライフルーツ、キシリトールガム、キシリトールキャンディ、クラッカー、お煎餅、干し芋、甘栗、さしみこんにゃく+甘味噌、チーズトースト、ピザトースト、納豆トーストなど

(疲れた時・集中したい時)72%チョコレート、お土産菓子、クッキー、甘いシリアル、グラノラ・バー、大福・桜餅・柏餅など季節の生和菓子。

(毎日)濃いインスタントコーヒーに牛乳を沢山いれたカフェオレ数杯。濃い緑茶。

※午前中から甘いものを食べることが多かった。ご飯は殆ど食べていなかった。

※もともと歩くことが好きだったが、特に甘いものをたくさん食べてしまった日には反省も込め14キロくらい歩いていた。(乗換駅で降り、私鉄沿線を3駅くらい歩くのが普通)そんなことが週に23回位はあった。

 

D受講してからの食事の例など

朝:

@梅生番茶 23

※たまにお弁当の試食(ちょっぴりつまみ食い)

 

昼:

@けんちん汁や味噌汁・かぼちゃのスープなど

A玄米

B温野菜・納豆・先生の本のレシピの料理

※朝を抜いた分、全体に量が多くなりがちである。

 

夜:

@玄米

Aけんちん汁や味噌汁

B先生の本のレシピや温かい豆腐や油揚げの料理

C野菜や乾物の副菜

Dたまに小さな焼き魚など。

 

間食:

玄米クリーム・かぼちゃ小豆など先生の本のレシピ・炒り黒豆・アーモンド・温野菜など

タンポポコーヒー、梅生番茶、ドクダミ茶、ハーブティーなど

 

※それまで食べ過ぎを自覚していたため、初めはマクロビの食事がちょうどよく、玄米ご飯も自分にとって新鮮でおいしく、

たくさん食べられることが嬉しかった。その後、おかずの量が足りなくて口寂しさを癒すのが大変になってきた。朝食を

お茶だけにすることが実は一番つらく、どうしても衝動がおさえきれず、お弁当のつまみ食いなど、「味見」と称しては、結構

やってしまっている。また、週末の朝ごはんは家族揃ってゆっくり食べてきたので、一緒に座って一人だけお茶で済ますことに

居心地の悪さを感じる。89月ごろから、「おかず食い」が増え、だんだんルーズになってきているので要注意である。玄米

の食べ過ぎ(毎回ではありませんが時々昼食に400500グラムも食べている!)も気になっている。後期も引き続き初心に返って頑張ろうと思っている。

 

E体調の変化

@婦人科系・貧血:

子宮筋腫・子宮内膜症・チョコレート嚢腫の直径はマクロ以前の1月下旬とマクロ開始3か月半の7月下旬の婦人科での検診で殆ど変化なし。6月の人間ドックでなぜか血糖HbAが上昇したが、中性脂肪が昨年よりも10減少したので、お砂糖を抜いたことが明らかとのこと。また、重くて大変だった生理の出血が6月ごろから減り、明らかに軽くなってきている。

子宮筋腫のため数年前から、検査のたびに貧血と言われていた(ヘモグロビン10程度)が、特に治療もしていなかった。マクロ開始2か月の、6月に受けた人間ドックで貧血と診断される。ヘモグロビン8.9。マクロ開始後、体は軽くなったが、身体から力が抜けた感じになり、力が出ず、長時間歩くことができなくなった。駅でもエレベーターを使ったり、電車や車をマクロ開始以前より使うようになったりしている。 7月から鉄材を1日1錠飲む。8月下旬の検査でヘモグロビン10.4まで回復。

 

A体重・体型・大きな便り:

マクロビオティクスを初めて2.3週間で、体が軽くなってきた。特に、4月下旬に大腸内視鏡を受けており、そのために玄米を食べられず豆腐だけで数日間過ごしたことがきっかけで、急にすとんと体重が減った。(体重4243キロ前後だったのが、9月現在3839キロ)。私の場合、まず背中、二の腕そして腿がやせてきた。特に二の腕が細くなり、子どもから痛々しいとまで言われるようになった。ジーパンのサイズは1ランクダウン。お腹は未だに痩せずお腹だけが洋梨状に出ている。「一番痩せたい」顔は、家族からようやく「ちょっと痩せたかな、、」とは言われるものの、いまだに二重あごで丸々としている。大きな便りは、もともと週に23回だったのが、5回くらいにまで増加。


恭子注:
この方は、ずっとずっと長い間、甘いもの(陰性)漬けでいらしたので、貧血が出やすい、のです。

玄米菜食で、排毒が進むと、体調は良くなると同時に、貧血も起こります。

応急手当として、鉄剤を使うこともあり、と思います。

でも食事を大改革したので、時間はかかりますが、画期的に健康になります。

 

B摂食障害

マクロを始めた4月以降、一度も発作的にお菓子を食べてしまうということはない。これは自分に対する自信につながり、
以前より化粧や髪形を変えることが楽しくなり、人前でも堂々としていられる気がする。気になるのは、一度に1合以上の玄米を食べてしまうことがあり、食べ過ぎではないかと心配になることくらいである。たいていそういう時は上の空で食事をしていたり、50回以上噛めなくなっていることが多い。

 

F感想など

先生のご本を読んだときに最も印象的だったのが、「天与の分限」。真っ先に心に浮かんだのが、「私は一生涯かけて食べていいお砂糖の分量をすでに全部食べてしまった!!」という言葉でした。先生の講義を直に受講したいと強く願い、願いがかなってからのこの半年、お菓子らしいお菓子を自分からほとんど食べずに過ごせていることが自分にとって自信にもなり、とても嬉しいです。ここまで続いているのは、ひとえに先生の食養講座とご教示、そしてお教室で出会った仲間達のおかげです。厚く御礼申し上げます。

毎回のレッスンは私にとって久々の「お教室」であり、一日があっという間。毎回新鮮でワクワクします。しっかりとした本物の理論とお料理の確かな腕。ユーモアあふれる会話にスパイスのような厳しさと一人一人に目を配ってくださる愛情が感じられ、「ああ、ここにきて本当に良かった」と毎回かみしめています。

最初の授業時から、完璧主義だったり、自己流で頑固だったり、ちょっとしたミスを大げさに捕らえ自己否定しがちだった

私のこれら欠点を、あっという間に先生に見破られてしまいました。「物事本意」「今に満足、今日に感謝」「自己否定は

しない」など、私にとって薬になる言葉が毎回登場します。自分を変える機会にもなり、まさに人生の勉強になっています。

87ページは早速写真にとり、繰り返し頭に叩き込んでいます。

子注:
「食べ物を変えると からだも、運命も変わります」河出書房 87ページ

は、皆様が心が軽くなり、穏やかになり、仕合わせになるノウハウが箇条書きにしてあります。

受講生さんたちは、このページを写メにとって、悩んだり行き詰まったりしたときに、いつでも見えるようにして、

お守りにしているそうです。皆様もご利用ください。

すでに親もなく、この年になってからはもはや誰からも指摘
してもらえないことを教えていただくことのできるこのお教室は私にとってまたとない貴重な場所。
本当に恭子先生との出会いに感謝!です。ありがとうございます。

引き続き、後期の授業もよろしくお願い申し上げます。

以上


 恭子から一言
 
とても頭の良い知性的な方で、だからこそ逆に、自分を裸にすることに、鎧兜(よろいかぶと)を外す作業に戸惑いを

感じるのでは無いかと、案じておりましたが

むしろ、とても素直に、学んで、ご自分を解放して、元気になってくださいました。

何でもおできになるので、完璧主義を、「ま、いいか、次行こう、」的に、「自己否定しない」ように、

「善 対 悪の比は、6:4 でよろしい」の恭子式マクロの考え方を取り入れて、元々持っている魅力を全開させていた

だきたいと思いました。

こんなに甘いもの漬けだったとは驚きましたが、お顔の望診させていただいていますが、最初は、顔色が黄色く黄疸が

出ていました。玄米菜食を頑張られて、180度の転換だと思います。

半年経って、とてもとても、肌がきれいに、つまり、内臓がきれいになってきました。

お化粧もおしゃれも楽しくできるようになってきました。

長年の砂糖中毒を、完全に排毒するには、時間がかかりますが、頑張っていただきたいと思います。